2023.02.22(水)

さつまいもとサバ缶のことなら私にお任せください。やさいの声 原田さん

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アパレルのノウハウを農産物直売所に凝縮

「今は農産物直売所で店長をしていますが、以前はアパレル業界に身を置いていました」と話すのは、農産物直売所やさいの声で店長を務める原田武司さん。15年ほどアパレル業界で販売の仕事を経験し、2011年4月の開店当初から直売所で働いているそう。「食品業界は未経験でしたが、商品の陳列方法も食品業界を知らないからこそ、先入観に縛られず自由にできるのだと思いますね」と話す。それでもこの地域のことは、歴史を紐解きながら学んだそう。「現在は行方市ですが、元々は麻生地区、北浦地区、玉造地区という別の地域です。それぞれの歴史を紐解きながら地域を理解してきました。」

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全国初!?さつまいもが取れるUFOキャッチャー

「茨城県には山も海も川もあります。夏になると千葉県の九十九里は混雑しますが、こちらの海は比較的空いています。遊ぶ場所も食べる物も良いものばかりあるのになぜか発信の仕方が上手くないのです(笑)」と話す。「店頭にある“さつまいもキャッチャー”は、一人でも多くの人にさつまいもに興味を持ってもらいたいと思い、8年ほど前に設置しました。『ん?何だこれは!?』というきっかけにしたかったのです。2021年にリニューアルして今はサバ缶もプラスしちゃいました」といたずらな微笑みを浮かべる。

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楽しげに語る原田さん

名産品を掛け算した驚愕のアレンジレシピ!

やさいの声には、さつまいもをはじめとする行方の名産品のほか、大量のサバ缶が所狭しと並んでいる。「茨城県ってサバの漁獲量日本一なのです。これも情報発信が上手くないのか、あまり知られていないのですが・・・」と残念そう。原田さんご自身のお酒のつまみとして全国から取り寄せたのがきっかけだそうで、現在では160種類以上、オリジナル商品を6種類取り扱っているのだという。「茨城県の波崎というところに高木商店という缶詰屋さんがあり、ここのサバ缶を食べたときに、あまりのおいしさに衝撃を受けました。サバはお肉の代わりに使えるので、行方のさつまいもと一緒に煮て“肉じゃが風”にアレンジしたり、豚汁の豚の代わりにサバを入れ、そこにさつまいもを加えた“豚汁風サバ汁”もおいしいと思います」と行方の特産品コラボレシピを教えてくれた。

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茨城のウマい!が集結する農産物直売所

「茨城県にはおいしい食べ物がいっぱいあります。行方のさつまいもをはじめとする野菜、お米、メロン、れんこん、干し芋、霞ヶ浦で獲れるワカサギや鮒、ナマズやシラウオなどの水産品なども豊富です。特産品を単品で発信するのではなく、特産品同士を掛け算したら面白いことができるのではないでしょうか」と期待を込める。「行方の特産品をコラボさせるだけでなく、農業、漁業、食品加工業など、色々な生産者もコラボさせて、新しいものを作ってみたいです。この地域は個の力は強いので、行方が一丸となることができれば、ものすごい大きなパワーになると思います」と意気込む。

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農産物直売所 やさいの声

・住  所

茨城県行方市麻生3292-39

・電  話

0299-72-0831

・営業時間

9:30〜18:00

・定 休 日

1月1日〜3日

・Instagram

https://www.instagram.com/yasainokoe/

https://www.instagram.com/sabakan_senmonten/

原田 武司(農産物直売所やさいの声 店長)

東京都出身。大学を卒業後、茨城県鹿嶋市や都内のアパレルで15年間働き、縁あって2011年4月から農産物直売所「やさいの声」の店長。アパレル業界で培ってきた販売ノウハウやマーケティングを活かし、独自の手法で集客・販売に力を注ぎ、行方の将来を想う熱血店長。