【実録】1ヶ月でどれだけ痩せる?さつまいも置き換えダイエットをやってみた
30歳を過ぎ、いくら健康に気をつけて三食バランスのよい食事をしても体重は増える一方。
子育てや仕事で運動をする時間もなかなか取れずにいたところ、「さつまいもがダイエットにがよさそうだ」との噂を聞きました。
豊富でバランスのよい栄養素を持つことからスーパーフードと言われているさつまいも。
・塩分を体外に排出し血圧を下げるカリウムが多く含まれている
・でんぷんに包まれているため、熱に弱いビタミンCも効率よく摂取できる
・干し芋はごぼうに匹敵するほどの食物繊維の豊富さ
そんな点もあり、さつまいもは準完全栄養食として近年注目を集めているのだとか!
もしや、一日の食事のうちの1食をさつまいもに置き換えたら痩せられるのでは……?
そこで、筆者含む「最近なんだか身体が重い」と感じているアラサー4名が集まりダイエットを決行することに!
期間は1ヶ月間(11/27〜12/26)
ダイエットのルールは以下の4つ
・朝食とおやつ(間食)をさつまいもに置き換える
・焼き芋、干し芋、さつまいもを用いた料理を食べてよい(調理する場合はメインが芋になるように)
・それ以外はいつも通りの生活を送る
・さつまいもを食べたらグループLINEに写真を送る
LINEグループをつくりチーム感も出してみました。
1ヶ月間のさつまいも生活。何人たりとも脱落させない……!
また、今回は各家庭の体重計の都合上、体脂肪は考慮せず体重の増減のみに目を向けることとします。
常日頃から積極的に運動をするタイプではない4人。
しかも今回は11月から12月にかけてクリスマスがあったり、忘年会シーズンであったりと油断をすれば体重がどんどん増えていくタイミング。
果たしてどんな結果がでるのか……?
それでは、いってみましょう!
今回は4名とも茨城県行方市産の生芋、冷凍焼き芋、干し芋を購入してトライ!
注文したら一度にやってきたので段ボールが山積みに。
対面受け取りしたものの家の中に入れるのも一苦労。
冷凍焼き芋はレンジで3分ほど温めると、いつでもホカホカの焼き芋が食べられる優れもの。
「行方の紫福」「紅まさり」「紅優甘」「ひめあやか」の4種がやってきた。
箱いっぱいの干し芋を見る機会はなかなかない。常温保存できるので保存食としての効果も発揮しそう。
生芋は「紅優甘(べにゆうか)」という品種を購入。
焼き芋にするとスイーツのような甘さが楽しめる品種らしい。
ここからは4名のダイエットの記録を、週ごとにダイジェストでお送りしていきます。
〈1週目〉2日目にして飽きる</2>
さっそくはじまったさつまいもダイエット生活。
次々とさつまいもの写真が送られてきた。
あべちゃんはしょっぱなから半解凍の冷凍焼き芋にチャレンジしたのだそう。それ、ダイエットの終盤くらいで試す食べ方なのでは!?
フリーランスのプランナーとして活動するあべちゃん。老舗旅館のサウナ番としても活動中しており、朝早く出勤し、サウナの火入れをおこなうことも多いのだとか。
ダイエット中も、近隣のアウトドアサウナや温泉に足繁く通っていたご様子。
干し芋のパッケージにナンバリングしているやまぎしくん。ダイエットへの意気込みを感じます。
干し芋が大人気な我が家。1歳児は「干し芋=おいしいもの」だと分かっているので、段ボールを開けるなり手を伸ばしていた。
「行方市の干し芋、めちゃくちゃおいしいな」
「こんなにおいしく食べられて痩せられたらちょろい!」
と、夫と干し芋を食べながら出だしは好調。
しかし、2日目にして早くも不穏な空気が……!
飽きてしまった。いくらさつまいもがおいしくても飽きてしまうのは仕方がない。「飽き」との闘いは想定していたけど、思いの外早く訪れた。
1ヶ月さつまいもダイエットは、さつまいもをどうおいしく食べるか。どうやったら飽きないかを考える日々のはじまりでもあるようだ。
我が家では、生芋を消費しようと2日連続でさつまいもの味噌汁。
その後、各々から送られてくる写真からも工夫を凝らしている様子がうかがえる。
薄めの輪切りにして蒸し、見た目を変えてみる
マッシュして少量の牛乳を混ぜてみる
さらにマッシュさつまいもにチーズをかけてトーストしてグラタン風に
そんな試行錯誤をしているうちに1週目が過ぎていった。
ちなみに著者は飽きを見越して干し芋をおいしく食べるために、ここ1年Amazonのカートに入れては出してを繰り返していた「セラミック焼き網」を初日に購入。
炙りの効果とはすごいもので、「今日の朝ご飯は忙しいから抜いてもいいかもな」と思っても食欲が湧いて、炙り干し芋に手が伸びる。
飽きがちだからといっても外食は別腹。家族で回転寿司にいったときに見つけてしまったさつまいものパフェ。
「これはさつまいもだから」と言い聞かせようとしたが、いや、これはほとんどクリーム……。注文寸前で思いとどまった。
〈中間計測〉
ナカノ
48.8kg→48.2kg
マイナス0.4kg!
あべちゃん
75.0→74.4kg
マイナス0.6kg!
やまぎし
71.9kg→71.9kg
マイナス0kg
ゆう
81.2kg→81.1kg
マイナス0.1kg!
差があるものの4分の3の体重が減少していた。
1週目の感想をまとめると
ダイエットがはじまりやる気がでたのか毎日体重計に乗る夫のゆうくん。
「昔は60kg台だったのに80kg以上あるのか、俺」とショックを受けていた。体重計に乗る回数を増やし、現実から目をそらさないことも大切なのかもしれない。
〈2週目〉焼き芋が食べやすくて便利!
最初の計測が終わり2週目に入ります!
12月に入り、LINEグループ内の口数は減り、淡々と写真が送られ、師走の忙しさを実感。
朝、おやつの置き換えをするというルールありながら、「時間がないのでお昼も焼き芋!」と積極的にさつまいもの摂取量が増えていた。
出張続きだというやまぎしくん。11月から12月にかけて、全国各地の生産者さんのもとを訪れていたのだとか。
熊本のでこぽん農家さんや
和歌山のいちご農家さんなど全国の農家さんの元を訪れていて楽しそう。
バタバタする出張中は、外食が続くのが当たり前。朝食と間食以外はなんでも食べていいルールなので、がっつりピザも食べていたそう。
こ、こんなに食べて痩せられるのか!?
〈中間計測〉
ナカノ
48.2kg→47.9kg
前週からマイナス0.1kg!
あべちゃん
74.4→74.4kg
前週からマイナス0kg!
やまぎし
71.9kg→71.4kg
前週からマイナス0.5kg!
ゆう
81.1kg→79.9kg
前週からマイナス1.2kg!
おいしそうなものをしっかり食べている割に体重が増えている人は意外にもいない。これは、「本当にさつまいもを朝とおやつに置き換え続けるだけで痩せられるのでは!」と期待感!
皆さんの動向をまとめるとこんな感じでした。
・出張などでいもの準備が難しいときは朝食を抜いた。
・レンジがある環境だと温かい焼き芋が食べられるので最高。
・出先では焼き芋を買って食べた。
思ったより飽きが早いことに懸念があった先週だが、なにかと子育てで忙しい毎日、朝起きてすぐに食べられる焼き芋の存在に感動すら覚えるようになっている
〈3週目〉淡々とさつまいもを食べる
折り返しの3週目、12月も中旬。LINEグループの会話にも「お歳暮」というワードが飛び出し、一気に年末の足音が聞こえてくるよう。
ラップに包まれている感じがおすそ分けっぽさを醸し出している。
結局、どこでつくられた干し芋なのかは明らかにならなかった。
年末のバタバタのさなかでも、コンビニやスーパーで手軽に買える焼き芋はありがたい存在だと再認識。
外出先では干し芋も便利。炙って食べるとおいしいことは確認済みなのでキャンプやBBQとも相性がいいはず! サウナ番として朝早くから火入れ作業をおこなうあべちゃん。「干し芋は屋外でも朝から手軽に食べられて便利」と、森が背景の写真がよく送られてきた。
ダイエットも3週目。筆者のセラミック焼き網は相変わらず活躍しまくっているが、焼き芋は糖度が高いからか目を離すと一瞬で焦げる!
芋もちゃんと食べつつ、忘年会やクリスマスなどの行事も相まって外食の多い師走。筆者は忘年会つづきの12月後半でした。これは仲間内でめちゃくちゃ餃子を食べている様子。
〈中間計測〉
ナカノ
47.9kg→48.8kg
前週からプラス0.9kg!!
あべちゃん
74.4→73.0kg
前週からマイナス1.4kg!
やまぎし
71.4kg→70.9kg
前週からマイナス0.5kg!
ゆう
79.9kg→79.5kg
前週からマイナス0.4kg!
3週目の感想をまとめると
・忘年会がつづくとさつまいもの力をもってしても無理そうだ
・焼き芋のなかでも品種によって好みなものとそうじゃないものがある
冒頭に、焼き芋は「行方の紫福」「紅まさり」「紅優甘」「ひめあやか」の4種と書いたが、それぞれねっとり系(紅優甘)、しっとり系(紅まさり、ひめあやか)、ホクホク系(行方の紫福)と食感が大きく異なっている。
3週目になると、パッケージを見ずとも食べた冷凍焼き芋の違いが分かるくらいになっていた。
〈4週目〉 最後までかけぬけよう
最終週は2日間しかないため、実質この4週目が最終週となる。
週末にはクリスマスイブが待ち構えているが、おやつはさつまいも。もちろんクリスマスケーキを食べることは言語道断だ。
筆者は前週で4連チャンの忘年会によるリバウンドがあったため、クリスマスに関する情報はすべてシャットアウトし、目の前のさつまいもと向き合うことに注力した。
それでもケーキは食べたい
最終週、LINEに送られてくる写真は焼き芋が多いことが印象的だった。
焼き芋、手軽だよね。
筆者の家のクリスマスは子どもの希望により大きなゼリー。「これならケーキよりカロリー低そうだな」と手を伸ばしそうだったが我慢した
〈4週目の気づき〉
さつまいもを食べることが当たり前になり、「飽きた」の言葉がLINEに飛び交うことはなくなった。「なにかを習慣づけるにはまず3週間続けるといい」と聞いたことがあるが、まさにさつまいもを食べることが習慣になっているのだろう。
忘年会や各種集まりが増える12月下旬。
最終計測を目前に弱気になる。
〈最終計測〉
そして、ついに最終計測!
期間中に全員が食べたさつまいもと共に、ドラムロールを脳内で鳴らしスクロールしていってください。
結果として、全員がスタート時の体重から減らすことができました!
さつまいもダイエット、やってどうだった?
ここまで1ヶ月続けてきたさつまいもダイエット。
やってみてそれぞれからもらった感想や所感を最後にまとめていきます。
・1週目は身体が重かったけど、次第に胃腸がさつまいもに慣れてくる。朝食と間食(多い日は昼食や夕食も)でさつまいもを食べお腹が満たされることで「なんとなく食べる」行為が減った。1日に食べる総量が減ったからか身体が軽く感じるようになった。
・パンにしようか、ご飯にしようかと朝ご飯に悩むことがなくなった(さつまいもを食べればいいから)。
・一人でやっていたらモチベーションを保てなかった気がする。
・晩酌でウィスキーを飲むとき、干し芋がポテチの代替のつまみになった。
・干し芋がとくに腹持ち良く、朝早い出勤時でも、適度な満腹感が続くので朝昼をまかなえる日もあった。
ゆうくんはダイエット期間中にもかかわらず、お昼にこんな大量のパスタを食べていたのに、もっとも体重が減った。
LINEに送られてきた写真を見返してみると、割とドライブのお供に焼き芋、干し芋を食べていることが多かった。
今回は4名とも長野県在住ということもあり出勤は車。
移動の合間にサクッと食べられてお菓子やコンビニのホットスナックよりも腹持ちがよかったのかもしれない。
ちなみにダイエット後、食べそびれたクリスマスケーキ熱が冷めてしまったので、代わりにちょっとお高いチョコレートを買っておやつに食べた。久しぶりにガツンと脳天にくる甘さを堪能し、幸せな気持ちに……。さつまいももチョコも正義!
今回は完全に独断と偏見でおこなったさつまいもダイエット。一つのサンプルとしてご覧いただけたらと思います。
あくまで個人差があるので、くれぐれも試す場合は無理のないようおこなってください。
イラスト・デザイン/ayumi ishikawa
ライター/ナカノヒトミ
制作サポート/ヒラヤマヤスコ