2025.03.28(金)

行方から全国へ。焼き芋店のための「焼き芋塾」レポート

行方から全国へ。焼き芋店のための「焼き芋塾」レポート

2025年1月、行方市にて開催された「焼き芋サミット」に合わせて「焼き芋塾」が開催されました。
焼き芋塾は、JAなめがたしおさいや焼き芋店の経営者が講師を務め、さつまいもや焼き芋に関する正確な知識を学び、実技で焼き方のスキルを磨き、焼き芋店経営の現状を把握できるプログラム。
焼き芋店を開業したい方の後押しを目的として開催されました!

行方から全国へ。焼き芋店のための「焼き芋塾」レポート
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① 講義セッション:さつまいもの基礎知識のアップデート
焼き芋塾の最初の講義では、さつまいもの栽培環境、品種ごとの特徴、収穫後の保存方法、キュアリング(貯蔵管理)の重要性と具体的な実施方法、さらには美味しい焼き芋を作るための焼成技術について、具体的なデータや事例を交えながら解説されました。
これにより、参加者はこれまでWebや書籍で得た知識を再確認し、最新の正確な情報へアップデートすることができました。また、行方市ならではの多品種情報や焼き芋の下準備、焼き温度・時間の調整など、細かな技術も幅広く紹介され、参加者の基礎知識がさらに深まりました。

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② 実技セッション:焼き芋の焼き方を体験
講義の後は、実技セッションに移り、スチームコンベクションオーブン、壺焼き、電気オーブンという3種類の焼き方を実際に体験する演習が行われました。それぞれの焼成方法の下準備、焼き上がり時の風味や食感の違いを、焼き芋を食べ比べることで明確に感じ取ることができました。
特に、壺焼き芋、オーブン焼き芋、そして焼き芋機で焼いた芋を比較することで、各手法の特徴を理解し、今後の実務に活かせる具体的な知見を得ることができました。

行方から全国へ。焼き芋店のための「焼き芋塾」レポート
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③ 施設見学:キュアリング施設と「なめがたファーマーズヴィレッジ」
実技セッションの後半には、キュアリング施設および「らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ」の見学が行われました。
キュアリング施設では、単語としてしか知らなかった「キュアリング」の具体的な工程やその役割を実際に目の当たりにし、参加者からは「なるほど!」という声が上がるほど大きな学びがありました。現場での取り組みを確認することで、行方市のさつまいも栽培における独自の技術や歴史的背景がより深く理解されました。

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④ 焼き芋経営講座:開業のリアルとビジネス戦略
午後には、焼き芋店経営者による「焼き芋経営講座」が開催されました。この講座では、焼き芋の仕入れから加工、販売までの一連の流れや、実際の焼き芋店経営で押さえるべきポイントについて、実務的な観点から詳しく解説されました。
焼き芋店の開業を目指す参加者にとって、事業展開や開業準備に直結する実践的な情報が得られ、大いに参考となる内容でした。講座後には、参加者が今回学んだ内容を基に、今後取り組むべき課題や展望について発表し、活発な意見交換が行われました。

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⑤ 修了式と参加者の声
焼き芋塾の閉講にあたっては、修了式が行われ、参加者全員に修了証が授与されました。これにより、1日目のサミットから2日間にわたる連続プログラムを通して、基礎知識の習得、実技スキルの向上、さらには経営戦略の理解まで、幅広い知見と技術が身につけられました。

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参加者からは、以下のような声が寄せられました。
• 「さつまいもの保存方法やキュアリング、焼き温度・時間など、具体的な知識が得られて勉強になった」
• 「焼き芋づくりの下準備工程が非常に参考になった」
• 「壺焼き芋とオーブン焼き芋の違いを実際に体感できて理解が深まった」
• 「行方市のさつまいも栽培への本気度が伝わってきた」

こうした参加者の声は、今後の事業展開や地域連携に向けた具体的な方向性を考えるうえで、大きなヒントになったことを示しています。

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焼き芋塾は、焼き芋店開業を目指す方々にとって、知識・スキル・経営戦略のすべてをバランス良く学べる貴重な機会となりました。
講義・実技・見学・経営講座を通して、理論と実践を組み合わせた充実のプログラムは、参加者にとって大きな自信とモチベーションの向上につながったことでしょう。

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